待機所児童について



子供を保育所に通わせたくても通わせることが出来ない。いわゆる"待機児童"の問題がなかなか解消されていません。それでは具体的に待機児童数はどのように推移しているのでしょうか?


 待機児童数の推移



下記の数値は厚生労働省の調査、公表数です。


年月 待機児童数 前年からの
増減
2007年
(平成19年)4月
17,926人 -1,868人
2008年
(平成20年)4月
19,550人 +1,624人
2009年
(平成21年)4月
25,384人 +5,834人
2010年
(平成22年)4月
26,275人 +891人
2011年
(平成23年)4月
25,556人 -719人
2012年
(平成24年)4月
24,825人 -731人
2013年
(平成25年)4月
22,741人 -2,084人
2014年
(平成26年)4月
21,371人 -1,370人
2015年
(平成27年)4月
23,167人 +1,796人
2016年
(平成28年)4月
23,553人 +386人
2017年
(平成29年)4月


待機児童数の問題が全国的に大きくなってきたこともあり、2010年(平成22年)をピークに4年連続で待機児童数は減少していましたが、2015年(平成27年)は前年比約1800人、2016年(平成28年)は前年比約400人ほど増加しています。


 保育所利用児童数と定員



年月 保育所
利用児童数
保育所の定員
2007年
(平成19年)4月
2,015,337人 2,105,254人
2008年
(平成20年)4月
2,022,227人 2,120,934人
2009年
(平成21年)4月
2,040,934人 2,131,929人
2010年
(平成22年)4月
2,080,072人 2,158,045人
2011年
(平成23年)4月
2,122,951人 2,204,393人
2012年
(平成24年)4月
2,176,802人 2,240,178人
2013年
(平成25年)4月
2,219,581人 2,288,819人
2014年
(平成26年)4月
2,266,813人 2,335,724人
2015年
(平成27年)4月
2,159,357人 2,287,878人
2016年
(平成28年)4月
2,136,443人 2,279,211人
2017年
(平成29年)4月


上記の通り、定員充足率は100%を下回ってきているにもかかわらず待機児童がいるのは、地域格差によるものだと思います。現状では都市部の待機児童率が高くなっています。


具体的に全国の待機児童、23,553人のうち東京都だけで8,466人、つまり待機児童の約36%は東京となっています。


 保育所数の推移



年月 保育所数 前年からの
増減
2007年
(平成19年)4月
22,848 +149
2008年
(平成20年)4月
22,909 +61
2009年
(平成21年)4月
22,925 +16
2010年
(平成22年)4月
23,069 +144
2011年
(平成23年)4月
23,385 +316
2012年
(平成24年)4月
23,711 +326
2013年
(平成25年)4月
24,038 +327
2014年
(平成26年)4月
24,425 +387
2015年
(平成27年)4月
23,533 -892
2016年
(平成28年)4月
23,447 -86
2017年
(平成29年)4月


無認可保育施設(無許可保育所・認証保育所など)は児童福祉施設に該当しませんので、上記の保育所数には数えられていません。


保育所の数は上記の通り、この2年間は減少していますが、「認定こども園・特定地域型保育事業」などが増加しているので、実際には児童の受け皿自体は増加してきていますので、保育士有資格者の需要もまだまだ増加するのではないでしょうか?




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